時代の変わり目だったパソコン・ワープロ宿泊プラン

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ブログ「あさひエトセトラ」

時代の変わり目だったパソコン・ワープロ宿泊プラン

2020/03/01

前回に続いて、ホテル日航大阪での思い出の企画商品のお話です。こうした思い出のことを書くのには理由があります。自慢したいために書くのではなく、それなりに立派な仕事をして、社会的にも評価された人間ですとお伝えしたいためです。現在、気功整体師として体の不調、不具合の方々へ施術しておりますが、とかく訝しげに見られます。分からない人には、気功で体の不具合が改善するなど、とても信じられないことなので、そんなことをする人はうそを言っているか、頭がどこかおかしいのではないかと思いがちです。また、手をかざすことで病を治すというふれこみの新興宗教の一派で用心した方がいいとも思われがちです。実際、単に「整体院」と看板を書いた方がお客様は多く来てくださると思います。しかし、私には整体技術だけではよくならない症状を、気功も合わせて施すことで改善できるという信念があり、どうしても「気功」という文字は外せないのです。

 

昭和59年(1964)秋、世の中だいぶパソコンが騒がれ始めた頃で、自分自身もパソコンを習ってみたいという強い願望がありました。そこで、事務所の延長みたいな街中のパソコン教室ではなく、一流ホテルの宴会場で丁寧に教えてもらい、レストランでおいしい料理を食べ、快適な客室で泊まり、明日からいっそうお仕事に励んでもらうというアイデアが浮かびました。そこで早速上司の杉浦氏に相談しました。すると、持ち前の頭の回転のよさで、「おもしろい。今度の正月にぶつけよう。お正月はカップルか家族連れが大半で、シングルルームががら空きだよ。正月そうそうからシングルルームに泊まってもらい、ねじり鉢巻きで頑張ってもらう。これはパブリシティがとれるよ。」結果は大当たり。30人定員のところへ400名の予約の電話が殺到し、ホテルの電話がパンクしてしまいました。新聞各社へニュースリリースしたこともあり、各紙がこぞって記事を書いてくれました。ちなみに料金は、2泊3日(1/01-03)室料、2回の朝食、2回のフルコースディナー、講座料、懇親会料、税金・サービス料込で58,000円という販促企画料金でした。

 

次に仕掛けたのは、ワープロ宿泊プラン。OA機器の流通会社から今度はワープロでやってみませんかというオファーがありました。パソコンよりも文書作成機としてのワープロの方が需要がありました。パソコンの時と同じように人気が集まりました。こうしてパソコンとワープロを繰り返し行っていた秋、ワープロは価格競争の時代となり、ついに1台39,000円という値段のワープロが発売されました。流通商社から、メーカーには販売促進費があり、メーカーに相談して格安で仕入れできそうです、との話が持ち込まれました。また杉浦氏に相談すると、思いっきりいこう!ということになりました。1泊2日、室料、朝食、7時間の講座料、テキスト代、ワープロ1台、税金・サービス料込で39,800円。「ホテルでマスター、ワープロさげてチェックアウト」が大ヒットとなり、4日間で200名の募集があっという間に完売。またしても、マスコミが大きく反応しました。そして、全国のホテルからやり方の問い合わせが相次ぎ、全国規模のヒット商品になりました。

 

年が明け、日経新聞をみてビックリ。なんと日経新聞が前年度に出た全新製品のうちから、10製品を最優秀賞として表彰するものですが、その中にセレクトされたのでした。その時の他の新製品で覚えているのは、使い捨てカメラの「写るんです」でした。なぜセレクトされたのかは、パソコン・ワープロの時代到来として、それをホテルという業種が積極的に商品の中に取り入れたというものです。ウインドウズ95発売まであと9年のところでしたが、この頃から時代は大きく変わっていきました。隔世の感があります。今では誰もが文房具のようにパソコンやスマホを使いこなしています。AIなんて当時全く考えられませんでした。そして気がつけば、70歳になろうとしています。

 

下写真1 86年日経製品賞 最優秀賞 記事

下写真2 日経産業新聞 59年12月19日 記事

 

 

 

 

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