ヘッドライト テールライト
2019/12/16
あ!前方から鋭く眩いヘッドライトのクルマが来る。通り過ぎる瞬間ちらっと見れば、このクルマもキツネ目だ。次に向かってくるクルマから怒りの波動が感じられる。通り過ぎる瞬間、また見れば怒りの目のデザインとでもいうべきヘッドライトです。こういうデザインの普通車でも大型のクルマが最近増えています。デザインは自由で結構ですが、ヘッドライトはクルマの顔ともいえる部分で、それがどこか不安を誘うようなデザインであれば、街中が不安に満ちてしまうように感じられます。それは、お前が神経症だからそんな考えになるのだといわれそうですが、デザインには意図があり、私がそう感じるのはデザインが意図していることと、それほどかけ離れてはいないからではないでしょうか。現代社会は不安だから、時代にマッチしたデザインだといわれてしまえば、返す言葉がありません。
それに比べ、軽自動車のヘッドライトは、昔ながらの祭りの灯明やぼんぼりを想起させ、ほっとします。以前、クルマで信号待ちをしていたときです。青になり、前のクルマが踏んでいたブレーキから足を離したとき、テールライトがゆっくりとウインクしたのです。初めて見たのですが、とても面白く、運転で疲れた心にぽっと明かりが灯った感じでした。こういう遊び心はとてもいいですね。これを考えた方に拍手です!
ヘッドライト・テールライトとなると、中島みゆきの同名の歌が懐かしく思い出されます。
語り継ぐ人もなく
吹きすさぶ風のなか
紛れ散らばる星の名は忘れられても
ヘッドライト・テールライト
旅はまだ終わらない